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「上野三碑(こうずけさんぴ)」世界記憶遺産へ大きく前進 [中曽根弘文]

こんにちは。中曽根弘文です。

本日9月24日に開催されたユネスコ国内委員会において、「上野三碑(こうずけさんぴ)」が世界記憶遺産の国内候補として決定致しました。

世界記憶遺産は、世界遺産、無形文化遺産と並ぶユネスコの事業で、日本ではこれまで「慶長遣欧使節関連資料」、「御堂関白記」、「山本作兵衛による筑豊炭鉱の記録画」の3件が登録されています。

「上野三碑(こうずけさんぴ)」は、本年6月にユネスコ国内委員会に対して申請を行っていました。
それを受けて、群馬県内の国会議員も「登録に向けて全員で応援をしよう」と上野三碑世界記憶遺産登録推進議員連盟を7月に立ち上げ、関係各所に「上野三碑」の歴史的価値をアピールしてきていました。

今回の決定は、上野三碑に歴史的価値があったことはもちろんですが、大勢の皆さんの活動の力によるところも大きく、私も心から嬉しく思っています。

ユネスコへの正式な申請は来年3月に行われ、審査を経て平成29年に決定されます。
正式申請のためには、各国の委員に支持される資料作りも必要になってきますが、議員連盟としても一層の活動をしていきたいと考えています。

ところで、上野三碑をご存知ない方のために、少しだけ説明しますと、三つの石碑は高崎市にあり、「山上碑(やまのうえひ)」、「多胡碑(たごひ)」、「金井沢碑(かないざわひ)」の三碑です。
山上碑は、681年に建てられ、日本語の語順で漢字を並べた資料として最古級のものです。
多胡碑は、711年に多胡郡が設置されたことが記され、群馬県人なら誰でも知っている「上毛かるた」にも詠まれ、18世紀から現在まで日本や中国の「書」の手本になっています。
金井沢碑は、726年に建てられ、当時の仏教の広がりと家族制度について刻まれています。
申請書でも、三碑について「中国、インドを起源とする漢字文化、政治制度、仏教がユーラシア東端の地、日本の都・飛鳥、奈良から離れた上野国へ、人の移動とともに伝来し、地元に受容され、広まったことを証明する世界的な記録」であり、「多民族共生社会の証」であるとしています。

1300年の間、我々の先祖が守ってきた三碑が、世界でも認められ、更に後世へ伝えていくことが出来ればと思います。

また、昨年は「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されましたが、これを機に、群馬に数多くある他の歴史的な遺産群にも更に光が当たり、県外からも大勢の人に足を運んで頂き、観光業の活性化と、群馬県の知名度アップにつながればと期待しています。






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